ジェーン・バーキン
ジェーン・バーキンとエルメスは、バッグ「バーキン」が作られてから、切っても切れない縁になったのではないかと思います。
ある時、お気に入りのかごバッグに物を乱雑に詰め込んで飛行機に乗ったジェーンは、エルメス社社長と席が隣り合わせになります。
その時、社長はジェーンのかごバッグを見て「君に何でも入るバッグを作ってあげよう」と提案し、それが有名なバッグ「バーキン」シリーズを生み出したことは、とても有名な話です。
初めてバーキンがお目見えして以来、その人気は衰えることなく、むしろエルメスのバッグの代表的な存在にも映ります。
日本でも、エルメスのバーキンといえば、ケリーバッグ(往年の女優、グレース・ケリーに因んだバッグ)と人気を二分しているように思います。
ジェーンの次女、シャルロット・ゲンズブールは、「母の名前のバッグは持ち歩きづらい」と言い、今までバーキンバッグを持ち歩いたことはないそうです。
ジェーンは、自身で使っていたオリジナルのバーキンをこのほど東日本大震災のチャリティオークションに出品しました。
歴史あるカバンを惜しげもなく震災被害のために充ててくれたジェーン。
その温かいぬくもりと共に、今度は彼女以外の人の手で、その歴史あるバッグが新しい歴史を刻んでいくのでしょう。