キャロル・ブーケ(Carole Bouquet, 1957年8月18日生)
90年代前半に、伝説の香水「CHANEL No.5」でモデルを務めたのが、キャロル・ブーケです。
キャロルは女優になる前から周りに「美しい」と言われ続け、嫌気が差していた、と、かつて話をしていました。
しかし、そんな彼女の美貌は後に、シャネルの中で完璧なヴィジュアルとして、世界中の人々の前に登場します。
黒のシンプルなドレスを身にまとって写っている姿、また何もない場所で大きな香水ボトルに横たわるだけという、殆ど演出のないところでの圧倒的な存在感、そのように余計なものがそぎ落とされた空間でこそ、キャロルの魅力は十分に発揮されていたと思います。
そんなシャネルのミューズとなったキャロルは、演技の面でも高く評価されてきました。
80年代に「007シリーズ」のヒロインを務めた後はフランス映画のみに集中していて、1990年には、名優ジェラール・ドパルデューと共演した「美しすぎて」でセザール賞を受賞しています。
尚、ジェラールとは数回に亘り共演し、後のパートナーにもなりました。
かつてはミス・ユニバースの審査員にも選ばれたことのあるキャロルは、現在では名だたる映画祭の審査員をこなすことも多くなり、DV被害者救済のためのボランティア活動、そして女優としての活動も継続しています。
50歳を過ぎて、益々美しく輝き、今尚魅力的です。