アヌーク・エーメ(Anouk Aimee, 1932年4月27日生)
クラシックな美貌でフランス国民を魅了したアヌーク・エーメは、現在でも時々映画出演を続ける女優です。
14歳で映画デビューを果たした彼女は、画家モディリアーニの妻を演じた1958年の映画「モンパルナスの灯」で、その美貌が世に知れ渡ることになります。
本格的に女優としての地位を確立したのは、1966年の映画「男と女」でのことです。
この映画では、国際的な評価もひときわ高く、アメリカではゴールデングローブ賞、そしてイギリスのアカデミー賞を受賞しました。
その容姿は常に誉れ高いものでしたが、「男と女」という以外には意外にも大きな代表作には恵まれませんでした。
ヒット作に恵まれるよりは、少しずつその演技力を世に知らしめていったタイプだったようです。
しかし、時代をリードする女優であり、ファッショニスタであったという認識は、フランスでは今も昔も変わりがありません。
現在も現役女優として活動するエーメは、ファッション業界を舞台にした、R・アルトマン監督の映画「プレタポルテ」でも年齢を超越した美しさを見せています。
アヌークは、フランス女性の例にもれず、非常に自由奔放な恋愛をしてきて、4度の結婚・離婚歴があります。
「私はいつでも、全てを投げ捨てて男に身を捧げる準備はできている」というのが口癖だったとも言われている彼女は、恋愛によってその美しさに磨きをかけていった典型的な女優ともいえるでしょう。